ブレーキ関連で良く聞かれるのは 『何でブレーキフルード (オイル) は定期交換しなくちゃいけないの?』 です。
確かにエンジンオイルの様に、循環してエンジン内をキレイにしたり、ピストンなどの摩擦を少なく (滑りやすく) したりする訳ではありませんので、ホースの中にただ溜まっているだけなのに、定期的に交換しなければいけないというのは不思議な感じですよね。
結論から言いますと、実は溜まっているだけでも劣化してしまい、とんでもない事故を起こす危険があるんです Σ(・ω・ノ)ノ
その理由ですが、ブレーキフルード (オイル) はアルコールが主成分で出来ています。
理科が得意な方はピンと来たかもしれませんが、アルコールということは水を吸収しやすいという性質を持っています。
ゴムのホースに守られているイメージがあるかもしれませんが、実はゴムホースは空気の一部を通してしまい、ジワジワと空気中の水分が入ってきてしまうんです。
これがブレーキフルード (オイル) 劣化の中で一番の問題となる部分です。
では、水分が入ると何が問題なのでしょう?
ブレーキレバーを握ったり、ブレーキペダルを踏むとブレーキフルード (オイル) 内に圧力が発生し、その圧力でブレーキディスクという板を挟み込むことによってタイヤを止めます。
何気ないこの作業ですが、実はもの凄い摩擦熱が発生し、ブレーキフルード (オイル) が100℃を超えることも珍しくありません。
100℃を超えた時に水分があるとどうなるか?
そう! 水分が沸騰して気泡が出来てしまいます。
この気泡がクセモノで、圧を掛けても縮んで圧を吸収してしまうので、ブレーキを掛けても車が全く止まらなくなります Σ( ̄ロ ̄Ⅲ)
それも走行中に突然起こりますので、気付いた時にはもうどうすることも出来ません。
そうならない為にも、定期的にブレーキフルード (オイル) は交換してくださいね。